3次元CADは読んで字のとおり、立体的に3次元的に表現し ながらデザイン・設計を進めていくタイプのCADのことです。 歴史はかなり古いようなのですが、一般的になって来たのは ココ3〜4年というところです。 大きく分けると、 ●サーフェスCAD系 ●ソリッドCAD系 になると思います。 それぞれの特徴はと言うと ●サーフェスCADは立体の表面データのみ持つもの。 初期のころの3次元CADはほとんどこのタイプ。 立体の稜線を 定義し、面を張っていくことで形状を作っていく。現在でも、CAM (金型を作るためのCADシステム)や、デザイナー向けCADでは 一般的に使われる。 面を作り上げる自由度が高く扱いやすいが、 うまく使いこなさないと面と面に隙間が開いたり、必要以上にデ ータ量が大きな面を作ってしまう。 ●ソリッドCADは立体の中身が詰まったデータを持つもの。 現在の3次元CADはほとんどこのタイプ。 作りたい立体の断面を 定義 し、押し出したり削り落としたりすることで形状を作っていく。 幾何的な形状の集合体には効果的で、短時間で望みの形にもっ ていける。反面、曲面を多用した形状は作成が困難。高価格な CADは曲面作成についても効率よく作成できるようコマンドが用 意されているが、ミッドレンジと呼ばれる価格帯のものはサーフェ ス作成が不得意。 といった感じです。ソリッドCADも現在では、サーフェスを扱える ものがほとんどになってきています。 |